介護業界は、2000年の介護保険制度が導入されたことで大きく様変わりしました。
特に大きな変更点として挙げられるのは、契約において利用者と施設両者の合意が必要になったという点でしょう。
また、キャリアパス制度が導入されたことで、ホームヘルパー1級や2級などの資格から介護職員初任者研修や実務者研修と名称が変更され、学習内容も見直されました。
さらに、国家資格である介護福祉士を受験するには、3年の実務経験に加えて実務者研修を修了しなければいけません。
一見すると制度が複雑になったように感じますが、介護職員の処遇を改善するさまざまな仕掛けが組み込まれています。
実務者研修では、介護の基礎知識に加えてトランスファーなどの実技、介護過程と呼ばれる介護の支援計画書にも触れます。
こうすることで、以前に比べて、介護の知識や技術が系統立てて学習できます。
また、医療行為となる喀痰吸引などについても学習を深めることで、介護と医療などの多職種連携を見据えた対策が組み込まれました。
さらに、介護職員や職場環境を改善する目的で、処遇改善加算制度が導入されたことで、給料がアップした介護職員もたくさんいます。
高齢者の増加により、介護業界はますます重要になってくる業界です。
そして、介護に対する知識や技術、経験は長く働けることで、個々の介護職員のスキルアップへとつながります。
また、夜勤勤務のない介護施設や、夜勤帯を外した勤務を認めている施設もあるなど、働き方はとても柔軟です。
さまざまななサポートを介護業界が提供することで、介護職員も安心して働けます。